日経新聞の2024年2月の資金流入ランキングで、5位(一カ月460.74億円)だった「半導体関連 世界株式戦略ファンド 愛称:半導体革命」をみてみました。
販売会社が少ない
設定日が、2023年7月31日。
つい最近、設定されたばかりのせいか販売会社が少ないです。
販売会社は以下の5社です。
・大和証券
・丸八証券
・大東銀行
販売会社が5社しかないのに、資金流入が多かったのはなぜでしょうか。
半導体へのテーマ投資が流行っている
日経新聞の資金流入ランキング上位20位に3銘柄がランクインしています。
5位 (460.74億円) 半導体関連 世界株式戦略ファンド 愛称:半導体革命
8位 (313.40億円) 野村世界業種別(世界半導体株投資) 愛称:世半導体
15位(184.67億円) 世界半導体関連フォーカスファンド
アメリカ半導体大手・エヌビディアの決算が良かったというニュースに影響されたのかもしれません。
NVIDIA純利益8.7倍 AI需要が急拡大、市場予想上回る(2/22 日経新聞)
外部サイト:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1815W0Y4A210C2000000
チャート比較
青線のストック インデックス ファンド225は、日経平均への連動を目指すインデックスファンドです。
赤線は半導体革命。去年の11月頃まで値下がりからの急上昇です。
月次報告書(2024年1月31日)の見どころ
意外と日本株の比率が高いです。
通貨を見ると、ユーロの比率が低いです。
中小型株の比率が高いです。
構成銘柄上位10社です。
よく見聞きする会社が入ってますね。
コスト
実質信託報酬 年1.720%
(出典)日経新聞
↓↓ 購入時に手数料がかかります。
信託財産留保額:ありません
出典:目論見書
リスク
目論見書に、以下のリスクがあるという説明が載ってます。
株価変動リスク
為替変動リスク
信用リスク
特定の業種に特化した運用に係るリスク
カントリーリスク
流動性リスク
金利変動リスク
中でも「特定の業種に特化した運用に係るリスク」が特徴的ですね。
引用すると、
『ファンドは、特定の業種に関連する企業の株式を選別して組み入れますので、市
場全体の値動きと比較して、基準価額の変動が大きくなる可能性があります。』
実際チャートを見ると値動き大きいですね。
半導体に注目が集まった時点で、将来の成長が期待ができるという点は既に織り込まれており、割高になっている可能性があります。
それを踏まえて投資するのはギャンブルかもしれません。
新NISAを使った投資方法の例
例えば、オルカンと併用したコア・サテライト投資です。
オルカンをコアに据えて、無難に投資します。
半導体革命をサテライトの候補銘柄にして、大きくリターンを狙います。
オーソドックスに、つみたて投資枠に積み立てる金額と投資待機資金の現金の比率を決めて、積立投資をするとしましょう。
たとえば、
オルカン:現金=8:2
オルカン:現金=7:3
オルカン:現金=6:4
くらいが候補になります。
比率はご自身のリスク許容度に応じて決めましょう。
半導体株が値下がりして割高感が解消されたり、割安感が出てきて、世間が半導体をテーマにした投資に警戒感を持ったり、興味を失った時期に、半導体への可能性を信じるなら、
新NISAの成長投資枠を使って、待機資金の一部を半導体革命に突っ込む……
というのはどうでしょう。