まるいの日記

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「野村世界業種別(世界半導体投資) 愛称:世半導体」を見てみた

日経新聞の2024年2月の資金流入ランキングで8位(313.40億円)だった

「野村世界業種別(世界半導体投資) 愛称:世半導体

を見てみました。

 

 

 

 

 

 

近年の伸び

出典:日経新聞

設定日は2009年の8月27日。

 

かなり前からあるアクティブファンドです。

 

モーニングスター ”ファンドオブザイヤー2021”国際株式(グローバル・含む日本)型部門の最優秀ファンド賞に選ばれてます。

 

近年、半導体をテーマにした投資に注目が集まっているせいか、資金流入量が増えています。

 

リターンの高さ

前から投資信託なので、データも豊富です。

 

SBI証券でも買えるので、同社のサイトで各種インデックスファンドと比較してみました。

 

比較対象は、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

です。

 

↓↓ 野村世界業種別(世界半導体株投資) 愛称:世半導体(以下、世半導体

 の1年トータルリターン(88.83%)と3年リターン(35.04%)が凄いことになっています。

出典:SBI証券

 

↓↓ 世半導体は、値動きが大きいので、無リスク資産との収益率の差を標準偏差(値動きの大きさを表す数値)を割ったシャープレシオはあまり高くありません。

 1年シャープレシオ 2.59

 3年シャープレシオ 1.12

 投資効率はそれほど高くないということになります。

出典:SBI証券

 

SBI証券のランキングをみると、手数料が高くて敬遠されがちなアクティブファンドの割に人気があるようです。

1年トータルリターンランキング(10位)

積立設定金額(月間)(8位)

積立設定件数(月間)(11位)

資金連続流入(3か月)(9位)

 

出典:SBI証券

 

コスト

目論見書には、購入時手数料が税込3・3%以内と書いてありますが、

SBI証券で買うなら手数料はかかりません。

 

信託報酬は年1.65%

 

信託財産留保額は0.3%

 

情報の出どころはいずれも、SBI証券です。

 

月次目論見書(2024年1月31日)の見どころ

出典:野村アセットマネジメント

アメリカ株の割合が8割もあり、日本株の割合が2.6%しかありません。

 

オランダ株と台湾株の比率が高いのは、台湾セミコンダクター(台湾)や、ASML HOLDINGS NV(オランダ)が構成銘柄に含まれるからで、半導体投信あるあるのようです。

 

リスク

株価変動リスク

為替変動リスク(為替ヘッジしてません。よし!)

信用リスク

カントリーリスク

流動性リスク

金利変動リスク

の他に、

特定の業種に特化した運用に係るリスクが考えられます。

 

 

 

 

 

投資法の例(コアサテライトオルカン投資・コアオルカン現金型)

出典:ろうきん

 

前回の記事:半導体関連 世界株式戦略ファンド 愛称:半導体革命をみてみた

にも似たような投資法について書きましたが、オルカン、現金を併用したコア・サテライト投資のサテライトの部分の候補にするのが無難です。

 

比率を大きくするのはリスキーです。

 

maruinocorocoro.hatenablog.com

 

 

今回は、前回の記事よりちょっと工夫した方法を紹介しましょう。

 

コアの中にオルカンeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))を入れて、他にコア部分の現金と区別した待機資金の現金を用意しておく方法です。

 

オルカンと現金を定期的にリバランスすることで、ドルコスト平均法にる「高い時は少なく買って、安い時は多く買う」機能を強化しつつ、リターンが下がるのに目をつむって、リスクを下げます。

 

コアのオルカンeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))と

コアの現金

待機資金としての現金

の比率を決めます。

 

例えば、

オルカン:コアの現金:サテライト待機資金としての現金=6:2:2

としましょう。

 

半導体株が値下がりして投資妙味が出て来たときに、サテライト待機資金としての現金を使って世半導体押し目買いします。

 

サテライトの部分2割の中でたまにリバランスします。

 

コアのオルカンは新NISAのつみたて投資枠で、

半導体は、新NISAの成長投資枠で購入するの良さそうです。

 

リバランスする時、売ると新NISAの投資枠が空いて、非課税投資枠を使い切れないことになりかねないので、投入する現金の量で調整した場合、

半導体が値上がりすると、サテライト待機資金としての現金の額が少なくて済みますが、逆に値下がりすると現金を補填するが大変になるというデメリットがあります。

 

利益確定売りしても、成長投資枠が空きますので、値動きが大きい金融商品のホールドを決め込まないで、売ってしまうのも手でしょう。

 

上手く利確できたらサテライト待機資金としての現金が増えます。

リバランスしてコアの部分に投入しても良いですし、他の良い投資先があったらそこに投入するのでも良いです。

 

ただし、投資するタイミングによっては、資産を大きく毀損しますので、ご注意ください。