まるいの日記

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FANG+を個別株で作ろうとしたら、いくらかかるか

iFreeNEXT FANG+インデックスを調べてみました。

 

NYSE FANG+指数というインデックスへの連動を目指して投資する投資信託で、

新NISA口座でよく買われています。

 

アメリカのビッグテック10社にほぼ均等の金額で投資し、年4回(四半期ごと、3・6・9・12月)リバランスします。

 

ときどき構成銘柄が変わります。

 

 

 

 

 

 

比較チャート(2018年11月1日~2024年3月1日)

iFreeNEXT FANG+インデックス

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

を比較してみました。

出典:楽天証券。2018年11月1日から2024年3月1日までのチャート

 

iFreeNEXT FANG+インデックスは値動きが大きいですが、近年リターンが大きいのでシャープレシオも高い値となってます。

 

シャープレシオ=(ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差

 

iFreeNEXT FANG+インデックス

1年シャープレシオ 3.05

3年シャープレシオ 0.98

5年シャープレシオ 1.19

 

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

1年シャープレシオ 2.91

3年シャープレシオ 1.17

5年シャープレシオ 1.17

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

1年シャープレシオ 2.27

3年シャープレシオ 1.19

5年シャープレシオ 0.91

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

1年シャープレシオ 2.47

3年シャープレシオ 1.36

5年シャープレシオ 1.05

 

コスト

信託報酬    0.7755%

買付手数料   なし

信託財産留保額 なし

 

(出典:楽天証券

 

リスク

株価変動リスク

(構成銘柄が少ないので値動きが大きい)

 

為替変動リスク

(ほぼ米ドル建、為替ヘッジなし)

 

カントリー・リスク

アメリカの政治、経済情勢によって値下がりするリスクあり)

 

その他

(解約資金を手当てするため、基準額が下がる可能性がある)

 

(目論見書を参照してまるいのまとめ)

 

少数銘柄に均等額投資することに伴うリスク

インデックス投資にも、個別株投資にもない特徴があります。

 

インデックス投資のように、暴落後も待っていれば戻るとは限りません。

個別株投資のように、自分の判断で投資銘柄を入れ替えられません。

 

構成銘柄

↓↓ ICE NYSE FANG+ INDEX FUTURE MAR 24 」という先物商品が入っているせいで、上位10銘柄の中にテスラが入ってませんが、構成銘柄の上位11位にテスラが入っているはずです。

出典:月次報告書(2024年1月31日)

出典:月次報告書(2024年1月31日)

 

FANG+を個別株で作ろうとしたらいくらかかるか

FANG+は、構成銘柄の数が10銘柄しかなく、単元数も1株から買えるので、個別株を買って、疑似FANG+を作ることが可能です。

 

↓↓ 金額をそろえようとすると、約20万円くらいずつ買う必要があり、合計210万円くらいかかります。

出典:2024年3月1日株価。SBI証券を参照して、まるいのまとめ

↓↓ 上記と同内容。Excelにコピペして使ってください。

 

和名 英語名 ティッカー 1株(ドル) 1株(円) 株式数 (円)
エヌビディア NVIDIA CORP NVDA 822.79 123,419 2 246,837
メタ META PLATFORMS INC A META 502.3 75,345 3 226,035
ネットフリックス NETFLIX INC NFLX 619.34 92,901 2 185,802
アルファベット ALPHABET A GOOGL 137.14 20,571 10 205,710
ブロードコム BROADCOM LTD AVGO 1399.17 209,876 1 209,876
マイクロソフト MICROSOFT CORP MSFT 415.5 62,325 3 186,975
アマゾン AMAZON COM INC AMZN 178.22 26,733 8 213,864
スノーブレイク SNOWFLAKE INC A SNOW 186.72 28,008 7 196,056
アップル APPLE INC AAPL 179.66 26,949 8 215,592
テスラ TESLA INC TSLA 202.64 30,396 7 212,772
          合計 2,099,519

NYSE FANG+指数に連動するETF、ETN

NYSE FANG+指数に連動するETFやETN(※)を調べてみました。

 

オーストリア証券取引所に上場しているオーストラリアドル建のETF

「Global X FANGETF」や、

 

ニューヨーク証券取引所に上場しているETF

Direxion Daily NYSE FANG+ Bull 2X Shares

 

ニューヨーク証券取引所に上場しているETN

MicroSectors™ FANG+™ Index 2X Leveraged ETN(FNGO)

MicroSectors™ FANG+™ Index 3X Leveraged ETN(FNGU)

MicroSectors™ FANG+™ Index -3X Inverse Leveraged ETN(FNGD)

があります。

 

(※)参考

 

ETN(イー・ティー・エヌ)とは「Exchange Traded Note」の略で、「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれる上場商品です。
ETNはETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)と同様に、価格が株価指数や商品価格等の「特定の指標」に連動する商品ですが、「Note(債券)」の単語が示すように、金融機関(発行体)がその信用力をもとに、価格が特定の指標に連動することを保証する債券であるため、ETFとは異なり証券に対する裏付資産を持たない(必要としない)という特徴があります。

(出典:JPX 日本取引所グループ HP)

 

オーストラリアETFは、それを買える証券会社を探す必要があります。

そこまでして買う価値があるか不明です。

 

米国ETFレバレッジがかかっているので、値動きが大きく、保有コストも高いです。

スイングトレードをしたい方にはオススメですが、新NISAの成長投資枠をスイングトレードに使うのはもったいないので、特定口座でのトレードとなるでしょう。

 

投資方法

SBI証券では、新NISA口座の成長投資枠で米国株の売買手数料が無料になります。

 

投資信託を買うとなると信託報酬が年0.7755%くらいかかるので、SBI証券に新NISA口座を開いているなら個別に米国株を買う手があります。

 

FANG+のようにアメリカのビッグテック10社に金額ベースで均等に買う必然性がないので、FANG+の構成銘柄を参考にしつつ投資する銘柄を絞ったり、購入金額をお好きなように調整すればいいと思います。

 

アルファベット、アマゾン、スノーフレイク、アップル、テスラは現状、2~3万で1株買えるので、これらを独自のルールで買うものありかもしれません。

頭文字を取るとasata??(笑)

 

FANG+のように金額ベースで均等に買うメリットがあるとしたら、

①ビッグテックは伸びるだろうという期待を基に投資対象を絞ることと、

②一定のルールに従って売買することで、安値を拾い高値を避ける効果が期待できること

だと思います。あくまで期待です。

 

個別株で疑似FANG+を作ろうとすると200万円以上かかりますが、新NISAの年間の成長投資枠240万円の範囲に収まります。FANG+指数がやっているように、四半期ごとのリバランスは難しいかもしれません。

 

投資信託を買う場合でも、個別株10銘柄に分散投資する程度のリスクがありますので、ご注意ください。

 

あまり比率を高くするとリスキーですので、コアをオルカンeMAXIS Slim 全世界株式)、サテライトでFANG+か個別株の疑似FANG+にするとよいかもしれません。

 

キャッシュポジションを1~2割持っておいて、暴落後の押し目買いを狙いましょう。