最近、インド投信に資金が流入しているらしいので、インド投信について調べてみました。
通貨インドルピー
インド投信はインドの株式やインドの通貨ルピー建の債券に投資するので、インドルピーの為替の影響を受けます。
インドルピー円の値動きを、ドル円の値動きと比べてみましょう。
過去10年間のインドルピー/円の値動きは、±15%くらいで推移しています。
こうして比較してみると、ドルが強く見えますね。
株式インデックス インドSENSEX、Nifty50、MSCI India
株式インデックスは、インドSENSEX指数とNifty50指数、MSCI India指数が有名です。
↓↓ 構成銘柄に違いがありますが、値動きは似ています。
パフォーマンスが比較的良好なせいかNifty50指数に連動する投信が最近増えています。
↓↓ SENSEX指数とS&P500を比較した10年チャートです。
S&P500に連動する投信が人気ですが、インド株指数(インドSENSEX)はそれにアウトパフォームしています。
好成績なインドアクティブ投信
↓↓楽天証券で、5年シャープレシオが高いアクティブファンドを探してみました。
インドインフラ投信、インド消費関連投信、インド債券投信の投資効率がいいようです。
これらのうち、
HSBC インド・インフラ株式オープン
イーストスプリング・インド消費関連ファンド
インド債券ファンド(毎月分配型)
をピックアップし、
iFreeNEXT インド株インデックス
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
と比較してみました。
↑↑ 見てのとおり、HSBC インド・インフラ株式オープンのリターンが大きいです。
資金流入額が多いのもうなずけます(304.66億円。2024年2月資金流入ランキング9位。出典:日経新聞)。
最近リターンが大きい金融商品に投資するのは、注意が必要です。
過熱し過ぎた市場は崩壊すると大変なことになるでしょう。
HSBC インド・インフラ株式オープンは、ほったらかし投資には向いてなくて、欠かさず情報収集し、危ないと思ったら売り抜ける必要があると思います。
イーストスプリング・インド消費関連ファンドと、iFreeNEXT インド株インデックスの値動きが似ています。
イーストスプリング・インド消費関連ファンドの信託報酬額は、年1.9497%
iFreeNEXT インド株インデックスの信託報酬額は、年0.473%
なので、どちらか選べと言われれば、
値動きが似ている以上、コストが低いiFreeNEXT インド株インデックスを選ぼうという判断になるかと思います。
ちなみに、インドSENSEX指数は株価収益率(PER)が20倍となっており、割高だと指摘されています。
iFreeNEXT インド株インデックスが連動を目指すNifty50指数のPERの情報を探しましたが、見つけられませんでした。
Nifty50指数はインドSENSEXほど知名度と注目度が低いので、情報を集めにくいですが、インドSENSEXに警戒感があるときはNifty50指数も同じだと思っておいてよいかと思います。
インド債券ファンド(毎月分配型)は、比較的穏やかな値動きです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
と比較してみましょう。
↑↑ インド債券ファンド(毎月分配型)は、
投資先の通貨のうちインドルピーの割合を増やしたい場合、選択肢に入ると思います。
私見
流行に乗ってインド投信に投資し、儲かる気分を味わうのにいいと思います。
前回の記事と、前々回の記事の最後の方で紹介している新NISAを使ったコア・サテライト投資のサテライトの選択肢に入れるのもいいかもしれません。