「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」を調べてみました。
2024年3月13日に設定される投資信託です。
【追記】
2024年3月13日に、SBI証券と楽天証券で販売されていることが確認できました。
新NISAの成長投資枠で投資可能
投信マイレージサービスポイント付与率 年率0.03%
信託報酬額 年0.495%
買付手数料 なし
信託財産留保額 なし
解約手数料 なし
(出典:SBI証券)
追記ここまで
連動を目指すインデックス
FactSet US Tech Top 20 Index(配当込み、円換算ベース)に連動するETF「グローバルX US テック・トップ20 ETF」(2244)に投資して運用します。
「グローバルX US テック・トップ20 ETF」を、S&P500に連動するETF(SPDR S&P500ETF)と、最近好調な日経平均とを比較してみましょう。
ドル建、配当込みのチャートで、S&P500、NASDAQ100とも比較してみましょう。
ここ1年の、FactSet US Tech Top 20 Index のリターンが高いですね。
FactSet US Tech Top 20 Index の投資対象銘柄の選び方
流動性スクリーニング
FactSet US Tech Top 20 Index は、
NASDAQに上場する株式会社のうち、時価総額上位300社の中から、
3か月間の1日平均売買代金が1億ドル以上の銘柄に候補を絞ります。
このうち、中国や香港に本社がある会社は除かれます。
サブテーマ
各サブテーマの属する銘柄を抽出します。
・自動化(ロボティクス)
・クラウド
・コンテンツ/プラットフォーム
・eコマース
・半導体
各サブテーマにおいて、時価総額(浮動株調整後)上位3銘柄を選定します。
また、時価総額(浮動株調整後)において4位以下の銘柄をランク付けし、
20銘柄に達するまでカテゴリーに関係なく上位の銘柄を選定します。
分散投資するルール
浮動株調整後時価総額により比率を決定します。
1銘柄あたりの上限は8%です。
1サブテーマあたり上限25%です。
毎年、6月と12月に銘柄入替と比率調整をします。
以上、……とても、システマチックです。
2024年1月31日時点の組入銘柄と比率は以下のとおりです。
エヌビディアが株価を伸ばしたので、現在は10%を超えています。
6月に銘柄入替と比率調整がありますので、
今は比率が高いエヌビディアも1銘柄あたりの上限の8%以下になるでしょう。
コスト
信託報酬額が、年0.0825%と公表されていますが、
「グローバルX US テック・トップ20 ETF」に投資するので、
「グローバルX US テック・トップ20 ETF」の信託報酬額 年0.4125%を加えた年0.495%以上となります。
「グローバルX US テック・トップ20 ETF」にも、
それに投資する「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」にも、
公表された信託報酬額以外の隠れコストが発生する可能性は十分ありますので、
実質的なコストは年0.5%は超えるでしょう。
販売手数料 販売会社にお問い合わせください。
換金手数料 ありません。
信託財産留保額 ありません。
(出典:E06748:大和アセットマネジメント株式会社 (法人番号)2010001049257 S100SXSM:有価証券届出書(内国投資信託受益証券)
販売会社
どこで買えるか設定日前日まで不明でしたが、設定日になってようやく判明しました。
2024年3月13日、SBI証券と楽天証券で販売されています。
委託会社の大和アセットマネジメントのホームページによると、販売会社として記載があるのはSBI証券と楽天証券だけです(2024年3月13日現在)。
au カブコム証券が、2024年3月22日夕刻より取扱い開始します。
マネックス証券が、2024年3月28日より取扱い開始します。
(出典:「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」設定のお知らせ)
今後増える可能性があります。
2024年3月13日現在、発表される販売会社は、三菱UFJ信託銀行と発表されていました(出典:みんかぶ。2024年3月13日)が、三菱UFJ信託銀行のホームページ上で検索しても、一歩テックの情報は載ってません(2024年3月13日現在)。
交付目論見書によると、三菱UFJ信託銀行はファンドの財産の保管、管理等を行う受託会社のようです。
リスク
株価変動リスク(値動き大きめ)
為替変動リスク(為替ヘッジしてません。よし!)
信用リスク(多分低いです。信用リスク発生前に、20の組入銘柄から外れます)
カントリーリスク(アメリカの政治経済に影響されます)
流動性リスク(投資先のETFの取引量に影響されるかもしれません)
金利変動リスク(円高だと値下がりし、円安だと値上がりします)
業種を絞り込む運用に係るリスク(AIバブルが崩壊したら大暴落します)
流動性の高い銘柄を組み込んでいますが、ETFや投資信託自体の流動性にリスクが潜んでいるかもしれません。
どんな人にオススメか
テック銘柄の中でも、ビッグテックが好きな方。
NASDAQ100より集中したいが、FANG+よりも分散したい方。
AIブームに乗って、儲かる気分を味わい方。
AIバブルがはじけたときのスリルを味わいたい リスクラバー(Risk Lover)な方(不謹慎)
投資法
システマチックな銘柄選定の方法に特徴があります。
10銘柄に同じ比率で投資するFANG+のように単純ではないので、
個別株で疑似FactSet US Tech Top 20 Index を作るのは大変だと思います。
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いつものように
押し目買い、
コア・サテライト投資のサテライト枠で投資
を提案します。
NASDAQ100を定期的に積み立てており、
さらに、投資銘柄選定の方法に魅力を感じるなら、
積立設定してほったらかし投資するのもありかもしれません。
ETFの「グローバルX US テック・トップ20 ETF」(2244)か、
投資信託の「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」か、
どちらにするか迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
投信信託の方が、実質的な信託報酬額が高いですが、
少額から投資できますし、ドルコスト平均法で積み立てることができます。
新NISAの成長投資枠を使うなどしない限り
売買の際に手数料がかかってしまいます。
どちらも一長一短ですので、好きな方で投資するといいと思います。