まるいの日記

いろんなことを書くブログです

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投資して気分を買うか、気分をデザインするか

 

 

 

集中投資型投信の増加

最近、少数銘柄に投資する投信が増えて来ました。

 

例えば、FANG+投信や、一歩テック(一歩先いくUSテック・トップ20インデックス)、マグニフィセントセブン投信、S&P10(Traces S&P500 トップ 10 インデックス)です。

 

当ブログでも、これらの投信のレビューを書いてます。

 

FANG+を個別株で作ろうとしたら、いくらかかるか - まるいの日記

 

「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」 を調べてみた - まるいの日記

 

「米国大型テクノロジー株式ファンド 愛称:マグニフィセント・セブン」を調べてみた - まるいの日記

 

Traces S&P500 トップ 10 インデックス(米国株式)を見てみた - まるいの日記

 

これらは、値動きが大きいので上昇相場でリターンを狙う手段として活用でき、比較的低コストなので塩漬けしたり積み立てて長期保有するのにも向いているという商品性が評価得そうな気がします。

 

実際、上記のような集中投資型投信がSNS上で熱狂的に語られています。

 

今回は、そんな集中投資型投信に向けられた期待について思ったことを書きます。

 

金融商品は気分を買うための商品

仮に、金融商品が気分を買うための商品だと仮定しましょう。

 

実際はどうなのかは置いといて、

そう仮定すると、いろいろ説明がついて面白いです。

 

投資家が上げ相場で買って、下げ相場で売る傾向や、

最近の「新NISAをきっかけに投資を始めたが、株価が値下がりしたので損切りした人が多いという話題や、

インデックス投資に詳しい人がやたらと、下げ相場で「売るな売るな」話すのも、

 

新NISAのラインナップになっている投信信託や、他の金融商品もみんな気分で買っているのであり、気分で売るんだとすると説明がつきます。

 

他の説明もできるのかもしれませんが、この記事では、いったんそういうことにして(笑)、話を続けます。

 

集中投資型投信は今売りやすい

アメリカの大型テック企業の数社から20社に投資するタイプの投資信託は、最近までのバックテストの成績がとんでもないことになっているので、

 

「この投資信託に投資したら効率よく稼げるんじゃないか」と、一般消費者に想像させて、高揚感を持たせ、購入に踏み切らせるのにとても良い金融商品だと思います。

 

バックテストなどのデータを提示して、どういう商品なのか淡々と知らせるだけで、消費者が勝手に想像力をたくましくして、素晴らしい商品だと思ってくれるという売りやすい商品です。

 

すごく商売上手だなぁ笑

 

 

一方、……月並みな分散投資は、なんて地味で退屈なんだろう

小見出しとおり、インデックスファンドに機会分散するような月並みな分散投資は、昨今のインド株や半導体株のような狙い目のテーマ株投資や、上げ相場のグロース株に集中投資するような派手な儲けが出ないので地味で退屈です。

 

市場の平均しか儲からないし、市場の平均くらいリスクも負っている油断ならないです。

 

かつて、世界三大投資家の一人 ウォーレン・バフェットは、月並みな分散投資よりよく知っている銘柄に集中投資した方がいいと語りました。
 
全世界株式や、S&P500に連動する投信やETFに投資するインデックス投資も、ウォーレン・バフェットに言わせれば野暮ったい投資法に見えるでしょう。
 
ただ、投資のアマチュアが暴落時に大きく落胆して非課税枠で投資したのに損切してしまうようなことも避けやすいので、無難なのかなぁ。
 

 

 

 

金融商品は定番のブレンド

 私はオルカンをメインにして投資してますが、オルカンに投資することでワクワクするようなことはほとんどないです。
 
でも、そのおかげで、『稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない』という、チャールズ・エリスの言葉通りにできているので、機会損失した落胆は経験せずにすみそうです。
 
投資は、投資手段や投資対象がたくさんあり、それらを組み合わせて行うので、カレーのスパイスや漢方薬の調合のようなところがあります。
 
カレーのスパイスも漢方薬も、目的に応じて中身を変えられます。
 
食べたり服用したりした時の即効性があるブレンドにもできますし、時間をおいてジワジワ効いてくるようにすることもできます。
 
ありきたりな分散投資は、ジワジワ効いてくるタイプのブレンドなんだと思います。
 
平常心を保ち、投資以外のことに集中する効能があるのでしょう。
 
ちなみに、『稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない』と言ったらしいチャールズ・エリスですが、実は誰なのか知りません。
 
上手いこと言いますよね。
 
きっと、偉い人なのでしょう。
 
追記
調べたら、『敗者のゲーム』の著者らしいです。
著者は知らないけど、本の存在は知ってた。
 
一つ言っておこう、
仏教徒が全員、般若心経を読むとは限らない!