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「米国大型テクノロジー株式ファンド 愛称:マグニフィセント・セブン」を調べてみた

3月22日に新規設定される投資信託「米国大型テクノロジー株式ファンド 愛称:マグニフィセント・セブン」を調べてみました。

 

 

 

 

 

概要

 

マグニフィセント・セブンに同じ金額ずつ投資する投資信託です。

 

ここでのマグニフィセント・セブンは、映画「荒野の七人」に登場する主人公側のグループの7人のことではなくて、最近、株価が好調なアメリカのビッグテック7社……アルファベット(グーグルを傘下に持つ)、アップル、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディアを指しています。

 

上記7銘柄(以下、M7と呼ぶ)に、等金額投資し、半期ごとにリバランスします。

 

半期ごとリバランスというのは、年に2回、投資額が同じ金額になるように売ったり買ったりして調整するということでしょう。

 

3月22日から販売会社で買えます(SBI証券は3月下旬、楽天証券は4月中旬)。

 

新NISAの成長投資枠で投資可能なようです。

 

「米国大型テクノロジー株式ファンド 愛称:マグニフィセント・セブン」を個別株で疑似的に作ろうとしたらいくらかかるか計算してみた

↓↓ 2024年3月1日の株価を基にしています。

個別株で等金額投資しようとしても、凸凹(デコボコ)が発生します。

凸凹(デコボコ)を許容すれば、ざっと91万円くらいでできます。

 

SBI証券のように、新NISAの成長投資枠を使った売買なら数料無料になる証券会社で買えば、信託報酬などのコストをかけずに投資できます。

 

出典:2024年3月1日の株価を基に、まるいのしらべ

 

等金額で投資する指標や投信は、「米国大型テクノロジー株式ファンド 愛称:マグニフィセント・セブン」以外にも、FANG+があります。

 

↓↓ 比較のために、FANG+を構成する10銘柄をある程度の凸凹(デコボコ)を許容しつつ個別株で等金額投資しようとしたらいくらかかるか計算すると下記の通りになります。

出典:2024年3月1日の株価を基に、まるいのしらべ

↑↑ 擬似FANG+のために、約210万円。

つまり、倍くらい違います。

 

↓↓ FANG+構成10銘柄から、ネットフリックス、ブロードコム、スノーブレイクを除くとマグニフィセント・セブンです。

出典:2024年3月1日の株価を基に、まるいのしらべ

 

マグニフィセント・セブン等金額投資は、個別株を使っても比較的やりやすいです。

 

それでも、投資信託を使えば、少額から投資できますし、ドルコスト平均法で積立したりできますので、信託報酬を払ってでも買う意味はあるかと思います。

 

コスト

申込手数料   上限2.2%の範囲で販売会社が決めます。

信託報酬額   年0.594%

解約手数料   なし

信託財産留保額 なし

 

 

 

 

リスク

株価変動リスク(値動き大きめ)

為替変動リスク(為替ヘッジしてません。よし!)

信用リスク(多分低いです。M7が倒産する心配は今のところないでしょう)

カントリーリスク(アメリカの政治経済に影響されます)

流動性リスク(多分低いですが、暴落時に各銘柄がストップ安になる可能性はあります)

金利変動リスク(ドル円の値動きに影響されます。円高だと値下がりし、円安だと値上がりします)

業種を絞り込む運用に係るリスク(AIバブルが崩壊したら大暴落します)

 

少数銘柄に均等額投資することに伴うリスク

個別株投資やインデックス投資にはない特殊なリスクが考えられます。

 

7銘柄に同じ金額ずつ投資する方針ですので、インデックスのように暴落後待っていれば回復しないかもしれません。

 

例えば、A株が売られて、売った金でB株か買われたとき、時価総額加重平均型のインデックスの中にA株とB株が入っていれば、A株が売られたときに下がってもB株が買われたときに、いくらか戻ります。

 

上記のケースで、インデックスの中にB株が入っていなくてC株が入っている場合でも、B株が買われて割高になったので代わりにC株が買われるなら、インデックスの値はいくらか戻ります。

 

M7銘柄に投資する投資信託では、個別株に投資するようなリスクがあり、インデックス投資のように「暴落しても待っていればそのうち戻るさぁ」のように気楽に構えていられません。

 

また、個別株投資のように、自分の判断で投資銘柄を柔軟に入れ替えることができません。

 

今後、マグニフィセントセブンの中身が変わる可能性

現在のM7は、今でこそ業績好調ですが、今は中小型株扱いに甘んじている会社が画期的な商品・サービスを打ち出して、取ってかわることがあり得ます。そんなとき、M7は「マグニフィセント」と呼ばれて持ち上げられる立場にないかもしれません。

 

最近では、M7からメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)を引いて残った6銘柄の頭文字を取ったMATANAへの投資を推奨する投資家も現れました。

 

M7に3銘柄たしたFANG+もあるように、業績好調の銘柄をいくつかピックアップしてまとめて呼称するパターンが、たくさん出てくるでしょう。何年かしたら、今のM7の銘柄の中には見向きもされないものが出てくるかもしれません。

 

銘柄入替の可能性

なお、有価証券届出書には、投資対象銘柄を減らすことがあり得ることや、銘柄入替があり得る旨記載があります。

 

マグニフィセント・セブン(M7)への投資後は、保有を維持します。ただし、信用状態の著しい悪化等今後継続的に株価下落が見込まれると委託会社が判断した場合には、これを売却することがあります。この場合、委託会社の判断で他の米国大型テクノロジー株式を新たに組み入れることがあります。

 

出典:有価証券届出書

 

委託会社の判断でM7がM6になったり(この場合でも愛称はマグニフィセント・セブンのままだと思われます)、M7の中身が変わったりする可能性があることになります。

 

なんだか落ち着かないですね。

 

販売会社

日経新聞によると、SBI証券と楽天証券で取り扱いがあるようです。

 

まずは3月下旬にSBI証券が取り扱いを始め、4月中旬からは楽天証券でも販売する予定だ。

 

(出典:日経新聞

 

ちなみに、SBI証券のHPで調べてみましたが、「テクノロジー」、「マグニフィセント」のワードでも同ファンドがヒットせず、『新登場ファンド』の『新規募集』『新規取扱』のページにも見当たりません(2024年3月10日現在)。

 

どんな人に向いているか

・AIブームに乗って、儲かる気分を味わいたい方。

 

・アルファベット(グーグルを傘下に持つ)、アップル、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディア

上記7社全部好きな方。

 

・上記7社へ投資信託を使った、少額投資、ドルコスト平均法による積立がしたい方。

 

・一歩先は崖かもしれないのを気にせず、素晴らしい景色を眺めながら、後ろ歩きで登山したい方。

 

 

 

投資法

リスクの項目でも書きましたが、暴落後株価が戻らない可能性や、他の会社に取って代われる可能性もありますので、この投資信託に投資して放っておくのは怖いと思います。

 

いつものように、

押し目買い、

コア・サテライト投資のサテライト枠で投資

を提案します。

 

資料

構成銘柄とS&P500との10年間の比較チャート

アルファベットA 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

アップル 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

META PLATFORMS INC A 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

アマゾン 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

マイクロソフト 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

テスラ 10年チャート。S&P500と比較。出典:SBI証券

エヌビディア S&P500と比較。出典:SBI証券

 

有価証券届より引用

出典:有価証券届出書(2024年3月4日提出)

 

出典:有価証券届出書 (2024年3月4日)

 

出典:有価証券届出書 (2024年3月4日)

出典:有価証券届出書 (2024年3月4日)

出典:有価証券届出書 (2024年3月4日)

出典:有価証券届出書 (2024年3月4日)

 

 

(1)【投資方針】

 

①基本方針 

当ファンドは、投資信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行います。

 

②投資対象

 

米国大型テクノロジー株式マザーファンド(以下「マザーファンド」ということがあります。)の受益証券を主要投資対象とします。

 

③投資態度

イ.マザーファンド受益証券への投資を通じて、米国を代表する大型テクノロジー株式7銘柄(以下、「マグニフィセント・セブン」又は「M7」と呼ぶことがあります。)に集中投資することを基本戦略とします。

 

マグニフィセント・セブン(M7)とは、アマゾン・ドット・コム、アップル、アルファベット、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズの7銘柄を指します。

・各銘柄には等金額で投資することを基本とします。時価変動に伴い原則として半期ごとに等金額への調整(リバランス)を実施します。

マグニフィセント・セブン(M7)への投資後は、保有を維持します。ただし、信用状態の著しい悪化等今後継続的に株価下落が見込まれると委託会社が判断した場合には、これを売却することがあります。この場合、委託会社の判断で他の米国大型テクノロジー株式を新たに組み入れることがあります。

 

ロ.株式への実質投資割合は、原則として高位を維持します。

 

ハ.実質組入外貨建資産に対する為替ヘッジは、原則として行いません。

 

ニ.投資信託財産に属する資産の価格変動リスクを回避するため、並びに投資対象資産を保有した場合と同様の損益を実現するため、デリバティブ取引等(金融商品取引法第2条第20項に規定するものをいい、新株予約権証券、新投資口予約権証券又はオプションを表示する証券もしくは証書に係る取引及び選択権付債券売買を含みます。ただし、この投資信託において取引可能なものに限ります。以下同じ。)を活用することがあります。このため、有価証券の組入総額とデリバティブ取引等の買建玉時価総額の合計額が、投資信託財産の純資産総額を超えることがあります。

 

ホ.資金動向、市況動向の急激な変化が生じたとき等並びに投資信託財産の規模によっては、上記の運用ができない場合があります。

 

引用ここまで

 

 

Excel にコピペして使ってください

↓↓ マグニフィセント・セブンの2024年3月1日の株価で「デコボコ許容等金額投資」のシミュレーションをエクセルでまとめたもの。

 

コピペして使ってください。

 

和名 英語名 ティッカー 1株(ドル) 1株(円) 株式数 (円) 割合(%)
アルファベット ALPHABET A GOOGL 137.14 20,571 6 123,426 13.5%
アップル APPLE INC AAPL 179.66 26,949 5 134,745 14.8%
メタ META PLATFORMS INC A META 502.3 75,345 2 150,690 16.5%
アマゾン AMAZON COM INC AMZN 178.22 26,733 5 133,665 14.7%
マイクロソフト MICROSOFT CORP MSFT 415.5 62,325 2 124,650 13.7%
テスラ TESLA INC TSLA 202.64 30,396 4 121,584 13.3%
エヌビディア NVIDIA CORP NVDA 822.79 123,419 1 123,419 13.5%