一歩先いく NASDAQ100 毎月カバコ戦略(QYLD)は、2024年3月21日に設定される投資信託です。
グローバルXが運用する「Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)」に投資し、投資成果をCBOE NASDAQ-100 BuyWrite V2指数(円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。
運用会社は大和アセットマネジメント。
大和がグローバルXのインデックス型ETFに投資するという構図は、一歩先いく US テック・トップ20インデックスと同じです。
カバードコール戦略
一歩先いく NASDAQ100 毎月カバコ戦略(QYLD)が投資するGlobal X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)は、米国の株式とオプション取引と組み合わせたカバードコール戦略を構築します。
カバードコール戦略は、株式を保有しつつ株式を買う権利(コール・オプション)を売却する戦略です。
Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)は、行使権利価格が市場価格と同水準のコール・オプションを売却します。
これによって、株価が上昇した時に、株式の値上がり益を享受できません。
株価が下落した場合、株価の下落による損失が発生します。
株価の上昇、下落にかかわらず、オプションプレミアム(および株式の配当金)が得られます。
分配方針
配当収益や売買益から分配することを目指します。
配当収益や売買益が少額の場合は、分配しないこともあります。
(出典:有価証券届出書)
『毎月カバコ戦略』という名称から察するに、毎月分配型投信なのかもしれません。
チャート比較
赤 Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)
青 NASDAQ100に連動するQQQ
黄 S&P500に連動するSPY
を比較してみました。
ドルベース、分配金再投資
赤 Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)
青 NASDAQ100に連動するQQQ
黄 S&P500に連動するSPY
ドルベース、分配金再投資しない場合、赤 QYLD、青 QQQ、黄 SPY
こうしてチャートを見てみると、QYLDは値動きが大きい割にリターンが低め、リターンは分配金として吐き出すETFだと分かります。
コスト
申込時手数料 販売会社にお問い合わせください。
信託報酬額 0.68250%
解約手数料 ありません。
信託財産留保額 ありません。
(出典:信託報酬額は日経新聞、他は有価証券届書)
リスク
株価の価格変動リスク
保有する株式の信用リスク(倒産など)
為替リスク
カントリーリスク
カバードコール戦略の利用に伴うリスク(※)
(※ オプションプレミアムの価額変動、コールオプションの評価値の変動、また、株価が上昇したとき、株価を保有する方法よりリターンが劣後する可能性があります)
分配金が出る投資信託に投資する場合の注意点
一歩先いく NASDAQ100 毎月カバコ戦略(QYLD)は、株式の配当金や売買益から分配金が出るので、分配金に税金がかかります。
また、分配金が出る度、投資信託の価格が下がります。
新NISAの成長投資枠で投資できる可能性がありますので、新NISAの成長投資枠で投資すれば、分配金に税金がかかりません。
しかし、分配金を受け取ると(複利のように効いてくる)分配金再投資の効果を得られませんし、かといって、分配金を再投資すると、新NISAの成長投資枠の年間240万円(一生涯で1800万円)の枠が埋まってしまう可能性があります。
感想
投資する意義が見出しにくい上級者向け投資信託という印象です。
カバードコール戦略がどんなときに有効か、よく理解している方は投資するかもしれませんが、私はよくわかってないのでこの投信は買いません。
当ブログでは、投資信託を紹介するついでに、投資法について提案してますが、今回はそのような提案はございません。