知らないと取り返しがつかなくなる法律知識
世の中、取り返しがつかないことはあまりないです。
お金の支払いだって、期限が過ぎたら利息がつく程度で済みます。
お金の支払いを急かす場合は怪しい、という発想は結構大事です。それは、特殊詐欺かもしれません。
とはいえ、取り返しがつかないこともありますので、いくつか挙げてみます。借金がらみが多い気がしますね。
消滅時効
企業から借りた金は5年、個人から借りた金は10年(令和3年4月以降は5年)で、民法の消滅時効にかかります。消滅時効にかかってから、時効だから払わないよと言えば、借金がチャラになります。
しかし、一度、時効にかかっても、借金を返したり、利息だけでも払ったり、借金返すと口にしてしまうと、時効で借金チャラにできなくなってしまいます。
消滅時効について、法的なアドバイスができるのは、弁護士や司法書士です。
心当たりがある方は、弁護士や司法書士に相談しましょう。
相続放棄
相続放棄できるのに、親の借金背負うことはあり得ます。
借金を背負っていた親が亡くなって、自分が相続人になったことと、親に借金があることが分かってから、3か月以内なら、家庭裁判所に相続放棄する旨を所定の方式で伝えると、親の借金を背負わずに済みます。
親に限らず、子供の借金や、兄弟姉妹の借金を相続しそうになることもあります。
予防策として、相続放棄という手続があることを知っておくことと、自分が相続人になったら、亡くなった人の財産、特に借金がないかすぐに調べるといいです。
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棚や金庫の中に通帳や、土地建物の権利証がないか確かめましょう。郵送物を調べると、どの銀行に預金口座があるか、貸金業者と取引があるか調べられます。さらに、詳細に借金がないか調べるなら、3つある信用情報機関(JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センター)に問い合わせするとよいでしょう。
下記の記事に、亡くなった家族の借金の調査方法についてかきました。
参考にして下さい。
さいごに
相続放棄について、法的なアドバイスができるのは、弁護士や司法書士です。
心当たりがある方は、弁護士や司法書士に相談しましょう。